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映画ゴールデンカムイ感想 〜二時間で金塊は見つからない〜

ゴールデンカムイの実写映画を観てきました!

基本的に漫画の実写映画に明るくなくて、これもまあ配信が来たら見よっかな〜くらいだったんですけど、安心と信頼のTL評価が高くて気になっていたのです。

 

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以下ネタバレ有りの感想です

・金塊……見つからないんだ?って観終わった後横に座っていたカップルの女の子が言っていて、ちょっとウケてしまったのですが、この映画はやっぱりある程度の原作履修を想定して作られている気がした。完結までもそうだし今もかな?よく無料公開されてるし、ファンも多い作品だから、そういう「読んでいること」を前提の実写だったなと思います。(るろ剣とかもそうだよね) なのである程度どこまで書くかは履修済みの観客なら察するんだけど、ミリしら組はどう判断していいかわからない映画なのかもなぁ。

・ものの手触りがわかる実写化でよかったな、と思う。例えば冬の北海道の厳しい寒さや(キャストの皆さんが耳を赤くしていたのが印象的)、バトルシーンの痛みの描写が絶妙な塩梅だったな〜と。私が1番「くるぞ……くるぞ……」ってなったのはお団子のシーンだったんですけど(だって痛そうじゃん!!!!でも上官の指齧りとるシーンはそんなに痛みを感じないんだよね。なんでだろ) あそこもジワジワとじゃなくてサクッと刺しててちょっとホッとした。グロ寄りの演出にしようと思えばいくらでもできる要素がありながらそれをフックにしなかったのが、いろんなことに配慮しながら作ってるんだろうなと感じました。それは俳優さんたちも同様で、あの壮大な物語の中での序盤としてのやり過ぎないラインでお芝居しているんだろうなぁとひしひしと感じた。愛されているキャラたちを守ろうとする芝居に敬礼しました。

山崎賢人くんは最早安定感と安心感がある。実写化=山崎賢人=また?!みたいなバッシング時期を乗り越えて、山崎賢人というアイコンになっているんだな…(そしてずっと鼻が高くてスタイルがいいな…とアホみたいな感想が頭によぎっていました)

・個人的に1番良かったのは工藤阿須加くんの月島。工藤阿須加くんといえば爽やかの代名詞ってイメージで(家売るオンナの印象が強い)、背も高くてキャスティングされた時に月島っぽくないな〜と思ってたんですけど、なんというかマジで月島だった。最後の馬車でのバトルシーン、月島ってああいう顔して人殴りそうだよなみたいなのがすごかった。次回以降も楽しみです。

・大谷さんの谷垣も納得感がすごくて、なんかいい人そう(ちょっと抜けてそう)みたいなのがすごいわかった。そりゃ第七師団抜けるよなって…😂あと郷敦くんの尾形も目の感じがそのまんまで、みんな気合い入ってる〜!って喜んだ。もちろん山田杏奈ちゃんも良かった。山崎賢人氏の杉元と並んだ時にすごいバランスがいいんですよね。個人的に気になったのはアイヌの民族衣装が重そうだから動きづらそう…と思ったんですけど体幹強いのかな、それを全く感じさせないのすごい。

・ちゃんとヒグマが怖そうで良かった。ゴールデンカムイの序盤の一番の脅威ってやっぱりクマだからさ…!

・きちんと「食」のシーンも入れ込んでてよかったな〜。あれだけの尺になるとどうしても話を進めるためにあっさりめにするかまるっとカットだと思うんですけど、原作漫画でも「食」ってすごく大事なパートを請け負ってたからそこを大事にしているの、良い。

ゴールデンカムイっていう作品、人間ドラマでも戦争ドラマでもバトルでも異文化交流でもあり、ギャグ・グロ・パニック・ホラーのどれにでも寄せられる要素があるなと思ったんですけど、本当に良いバランスで出来ていた作品でした。改めてあれを0から生み出した野田先生って凄まじいな…!!!

 

映画カラオケ行こ!感想 〜I couldn't look back, 青春は巻き戻せない

ふと思い立ってレイトショーで「カラオケ行こ!」を見てきました。2024年映画初め。

以下ネタバレ含む感想です。

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裏面はカレンダーでした!1月の映画らしくて良い。

 

・カラオケ行こ!が映画化されると聞いた時、「演出過剰なギャグ」か「BLみ強め」のどっちかは盛り込まれそうだなァ〜と勝手ながら思っていたんですよ。だって邦画で稼ごうと思ったらそっちの方がマスがはっきりしてて良いから。(悪口) でもちゃんと脚本・野木亜紀子のヒューマン映画でした!!ものすごい爽やかだった。

・冒頭の狂児asゴウアヤノのバックカットで鶴の紋様が浮き出た白シャツが出てきて若干「アァ…」が心の中から出てきたんですよ。原作ではおまけのところに鶴の紋様が入ってるって書かれてるくらいで見せてないじゃないですか。そんでそれが成田狂児の色気とやらしさ←に繋がってるなぁと思ってたんですけど開始1分で出し惜しみせず見せるのかぁてなったんですよね。でもその後の傘のくだりで聡実くんのお母さんが新しく買ってきた傘の柄が鶴だったのでウワァァァア?!?!!?!ってなりました。エッなりませんでした…?ノギアキコ、ニジソーサク上手すぎんよ…って震えました。

・もう一個ヒェ…ってなったシーンは狂児が「聡実くんは聡いに実やからなぁ」って車中で自分の出生について話すシーンで、原作を読む限り狂児って絶対自分の名前がああだから人の名前を気にするタイプなんだろうなと思ってたのでマジ解釈一致ですありがとうございます、ってなりました。ニジソーサクが(もうやめろ)あとこのシーンで狂児がちゃんと高卒ってわかってよかった(?)トヨタマ高校卒ですよね?(もうやめます)

・プロモーションで名画のパロディポスターたくさん作ってたけど、なんかわやませんせの原作っぽくないんだよな〜って勝手に思ってて、その謎が本編で解けましたね。映画部(しかもビデオデッキ) で過去の名作洋画を見るシーンが結構あるっていう。ブチギレた和田くんが巻き戻しできるやろって怒ってデッキを壊しちゃうシーン、人生は不可逆で戻れない、声変わりするということも避けられないというそれを表しながら、ちゃんと紅の歌詞「I couldn't look back」振り返れない に通ずるところがあるなぁと。いや本当(略)上手い。原作のカラオケ行こ!はものすごく紅の歌詞そのものって感じのストーリーラインだなと思ってたんですけど、映画版もまさしくそうだった。紅は聡実くんから狂児への歌であり、狂児の元から去る聡実くんへの歌でもあり、聡実くんの人生そのものの歌なのかもしれないね……

・音叉の説明をする聡実くんas斎藤潤くん、めちゃ野木ヒロインみあるよね。野木ヒロインだぁ…って思っちゃった。あと狂児は音叉虎柄にしてたり紅を頑なに歌い続けることから野球好きなんですかね?(紅って甲子園の応援曲にめちゃ使われるよね)

・紅の英語歌詞の部分を大阪弁に和訳するシーン、あれは「愛とは与えること」を理解して歌うことの出来なかった合唱コンクール(愛が云々って歌詞でしたよね)との対比で、狂児が紅の歌詞を理解することによる歌唱力向上を意図してると見せかけて最後のカラオケ大会に通じるところがいいですよね。歌詞の意味を理解してたから魂を込めて歌うことができたっていう。

・ももちゃん先生コタキのさっちゃんみがあって良かった 和田くんはぷんすこしてたけど表参道高校合唱部だから大丈夫だよって思った(?)あとは副部長の中川さん(だよね)も良かったです。生理は恥ずかしいことちゃうよ?ってさらりとぶち込む野木節に痺れた。カラオケ選曲もめっちゃ良いですよね〜。lemon出てきて笑ってしまった あとタイムリーなももクロ🤣このあたりのオリキャラの裏話が気になってるのでシナブとビジュブを買いました!読むの楽しみ。

・原作では夏までの話だったと思うんですけど季節を少しずらして秋までにしてたの、服の演出も兼ねてて上手いなと思いました。「天使かなて思った」って狂児が言ってた通り、聡実くんの登場シーンは真っ白なシャツ、狂児と出会ってから秋口までそこにちょっとグレーの混じった(とはいえホワイトな)パーカー、そんで合唱コンクールかつカラオケ大会の日は学ランで「黒」に染まってくんですよね。ヤクザのカラオケ指導シーンでは真っ白で浮いてるくらいの聡実くんが、狂児と出会ってちょっとずつ染まって(屋上のシーンではパーカー)、最後のカラオケ大会では違和感のないトーンの黒い学ランで紅を歌いきるという……。そりゃ狂児も離れた方がいいなと思うわな〜。というかこの映画すごくいい塩梅でその辺が描かれてて、ヤクザ×中学生(未成年)って結構三次元に起こしたらアウト寄りになってしまうんじゃないかとずっと懸念してたんですけど、それをなるべく避けようとせん撮り方にしてたんじゃないかなと思いました。あとは綾野剛氏の上手さ……。

・空港のラストシーンどうするんだろう?と思ってたら再開発!あの辺りの再開発ブームに則って納得感あったし、あと数年してファミレス行こ!の下巻が出る頃にはファミレス行こ!を映画化してもらいたいとひしひしと思いました。斎藤くんもその頃すごいいい感じに成長してると思うしどうですか(迷惑なオタク)

・最後に見た野木脚本映画が「罪の声」だったので、綾野剛も途中で関西弁話すの諦めるかなと思ったらちゃんと最後まで話しててホッとしました。(……)

 

2024年映画初めとしてすごい良いスタートを切れた感があるな〜。シナブとビジュブが届いたらまた色々書き連ねるかもしれません!

ゴジラ-1.0 感想 〜それを許しちゃいけないよ〜

ゴジラ-1.0を見てきました!

北米でも公開が始まって高評価みたいですね。TLでもちらほら感想をお見かけしていて、面白かった〜って聞いていたのでまあ面白いんだろうなぁ!らんまんコンビだなぁ!くらいのノリで観に行きました。

 

確かに面白かった。

ゴジラ映画の良さって「圧倒的なものへの抗えなさ」だと思っていて、このマイナスワンでもそれがちゃんと書かれてたのがよかった。なんというか、絶対こんなん無理やん、ってちょっと笑っちゃう感じの。初代、ビオランテキングギドラ、KoMシリーズ、ギャレゴジ、シンゴジ等ある中でやっぱ圧倒的に怖いゴジラだったな〜と。大戸島の初期ゴジラはギャレゴジっぽくて、お????となったけど。笑(わたしはギャレゴジ好きだよ。ニューヨークを暴れ散らかすB級パニック映画として最高。卵から生まれるのもウケる。)

人間ドラマも美しくて、サバイバーズギルドへの克服、生き残って「しまった」ことへの許し、スクラップ&ビルドの中でまたぶっ壊される絶望感、そういうのがひしひしと伝わってきて最後はハッピーエンドでよかったなぁ〜と。役者さんたちも上手い人ばっかりでキャスティングにノイズがなかった。(が、一方でこの人ってこういう感じの役やりそう〜!みたいなのが強くて、ギャップに弱い私にはちょっと物足りなかったかもしれない)

でもどうしても納得できないのが、そのカタルシスを得るための手腕が「民間の手による民間による民間のための」方法だったってことなんですよね。

 

いや、国なんとかしろよ。

 

アメリカが介入できない(しない)のはわかる。

でも日本、あんな未曾有の被害受けててそれでええんか?!?!!?!

思いっきり「民間の有志」って言ってましたけど?!!?!

そんでみんなもそれでいいんだ?!!?!

見放されたことに対してキレないんだ?!!?!

国がやってくれないから俺らがやるっきゃねぇ!えいえいおー!みたいなシーンあったじゃないですか、あそこで、エ????マジ????ってなりましたよね。

どうしても納得できず鑑賞後即ネットサーフィンしたんですけどあんまりそこをつっこんでる人も少なくて、wikiを読んだら「コロナ禍での生活をベースに、市民がなんとかするしかないということを感じたのも影響を与えている」みたいな文章があって、エ?!?マジ?!?(二回目)ってなりましたよね。

細かい部分の比較は避けたいのですが、シンゴジラが国の叡智を掲げた総力戦での排除であるなら、マイナスワンは真逆です。民間の、民間による有志の戦い。

戦後すぐの混乱期なら仕方ないよねっ!ってなるのはわかるんですけど、なんというか民草を犠牲にして大失敗した後に、それらが立ち直るのは自助努力でどうにかせえ!って言われてるようなね、そんな気持ちになって、昨今の政治情勢や毎日Twitterで見知らぬ誰かがドンパチやってるお気持ち炎上トピックを思い出して薄暗い気持ちになってしまいました。

朝ドラに紐づいて話をすると、つい最近ブギヴギの花湯の存続のシーンが「あまりにファンタジー」で、でもそのフィクション性が物語を物語たらしめるんだよなぁと思っていたんですよ。その文法をこの映画に当てはめると、やっぱりフィクションでもファンタジーでもいいから、未曾有の困難を救うのは市井の人でもいいけど、自助努力だけでハッピイエンド⭐️にしなくても良かったんじゃないかなって。私は少なくともそうであって欲しかったのかも,と思いました。

救いのある話のように見えて、何の救いもない話なんじゃないかな、と思ってしまったのでした。まぁその気持ちに対するメッセージが最後の典子の皮膚反応であり、深海で目を覚ますゴジラの細胞なのかもしれないね。国、これからちゃんとしろ!っていうね。

 

ということで手放しでこの映画を大絶賛したら、これからの未来においてダメなのでは?!?!と思った、という話でした。戦争って絶対ダメだし、最悪だし、っていうかゴジラだって本来はいてはいけない存在なんですよ。でもなんかまるで「ゴジラいて良かったの……かも?戦争のやり残しをやり終えたから次に生きていけるのかも」みたいに捉えかねられんよな〜と思いました。

 

強い政治思想を持った人間のような感想になってしまったな……まあなんだかんだ楽しく見たので良しとします。一番良かったのは楽しそうな佐々木蔵之介です。ずっと一人で楽しそうなおじさんだったからよかったです。(……)

2023年作った同人誌まとめ

 特に誰の需要もないと思うのだけれど、最近同人誌を作り始めた超ビギナーとして、作り方とか装丁のメモを残しておこうと思います!

 最近はほぼしなくなったんですけど、本屋をふらふらしてジャケット買いで小説を買うほどに紙の本が好きな人間なので、そういう人間が同人誌の装丁にハマるということは易々に想像できるのではないでしょうか……。

 そしてこの記事では、スマートフォンでも、素人でも本は作れるし楽しいよってことをお伝えできればな、と思います!


◆来世もあなたがいい(2022年2月)

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仕様:A6
表紙:色上質最厚口 白
本文用紙:クリームキンマリ 72.5kg

印刷所:ちょ古っ都印刷 様

 

人生で初めてオンラインイベントに出ることになり慌てて作った一冊です。本当に薄くて小さい、かつ必要最低限の作り込みですが、ちゃんと本になってるー!と大変感動しました。ちなみに半分は縦式、表紙はCanvaでいずれもスマホで作りました。

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本を作ったことのあるフォロワーさんたちに色々教えてもらって完成した一冊です!

めちゃくちゃシンプル〜。表紙も「海」としか決めてなかったのですが、割と作中のラストシーンと絡んでいい感じになったかな。時代モノパロディ本だったので、表紙もそれっぽく。本文フォントもいじろうと思ったんですけど、視認性の悪さにビビってやめました。

 

 

◆南烈と4人の(または複数の)女たち(2023年3月)

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初版仕様:A6
表紙:エスプリコートVエンボス アラレ 180kg PP加工
本文用紙:上質70kg

印刷所:ちょ古ッ都印刷 様

 

(2023年10月)

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第二版:A6

表紙:エスプリVエンボス アラレ 180kg
本文用紙:書籍用紙 70kg
遊び紙:カラートレペ ライトピンク

印刷所:おたくらぶ 様

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思いっきりタイトルに名前が入ってるので誰の何の本か分かりそうだけどまあいっか。夢本です。

なんか本でも作るか〜ギャハハ!のノリで初版を作ってフォロワーさんたちに押し付けました。こうやって書くとただの迷惑行為ですね。本当はwebオンリーに出る予定だったんですけど、某スペ騒動によりキャンセルして、第二版は自家通販させて頂きました。

 

初版と二版、使ってるデータ一緒なんですけどこんなに印刷所によって色味が違うんだな…!とびっくりした記憶があります。初版では表紙にキラキラ仕様のアラレを使ってみたのですが、なんの気無しにPPをかけてしまいアラレの良さを潰したので反省し、二版ではなんの加工もしませんでした。結果紙の良さがでたので、表紙に特殊紙を使うときのお作法を勉強しました。笑

あと本文用紙も若干違うのですが、正直ちょ古ッ都さんのキンマリが好きだな〜!と色々作ってみて思いましたとさ。

遊び紙トレペもやってみたかったので大満足です。ピンクかわいい〜。前回同様、本文データは縦式、中の目次や奥付はCanvaで作っています。PDFで書き出してデータ結合するのも全部スマホでやってるので、常に解像度に怯えながら作っています。

表紙デザインと目次等の素材イメージは「星」で統一しました。ミナミくんは闇とか陰とか言われるけど、わたしからすると超眩しい一番星なんだよなぁ!!と思いながらデザインを組みました。(真顔)

 

◆スーパーラブリーマイダーリン(2023年6月)

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仕様:A6

表紙:ハイマッキンレーポスト 220kg
PP加工 ホログラムPPクラックドアイス
本文用紙:書籍 70kg

印刷所:おたくらぶ 様

 

色々作ってると紙で遊びたくなってきて、なんかキラキラの本欲しいわーと思って作ったモノです。ミナミ本初版の後に作ったんですけど、印刷所を変えたこともあって仕様が色々違って手間取った印象があります。ホログラムPP加工ができて最小ロットが少ないところを探しておたくらぶさんに行き着いたのですが、Twitterで泣きついたら色んなフォロワーさんがおすすめしてくださったのでそれも決め手です!(その節はありがとうございました❤️)

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Canvaでおまけページのデータを作ったんですけど、ちょっと解像度が低かったことと、ノドギリギリまでデータを入れてしまったので(おまけとはいえ)読みづらいところがあったので反省しています。お値下げしましたが、それでも手に取ってくださった方ありがとう…!

ちなみに余談ですが、わたしは全部スマホで作っているんですけど、Canvaからの画像書き出し、読み込みをする際にiPhoneのカメラロールに保管すると、カメラロールが賢すぎて勝手に画像を圧縮してしまい、入稿解像度に足らないという現象で何回か差し戻しを喰らいました。文明の利器、賢すぎると人間が翻弄される…!!以降原稿関係はファイルホルダに保存するようになりました。

ホロは思った通りに加工されていて嬉しかったです。表紙〜裏表紙デザイン、本文デザイン共に「Y2K」感を目指しました。内容が古の黒歴史・平成のユメショの焼き直しだからさっ…。笑 中の目次フォントもダセーやつを選びました。本当はギャル字にしたかったんだけどそれも視認性の悪さで断念。そして本文フォントは力尽きてそのままでした。笑

 


◆LIFE GOES ON(2023年10月)

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仕様:A5

表紙:クラフトキャスト スカイブルー130kg
本文用紙:書籍70kg
カラー口絵2ページ

印刷所:おたくらぶ 様

 

本文二段組のやつを作ってみたいな〜と思って初のA5にチャレンジしました。本当はペーパーバック並みの分厚い感じにしたかったんですけど、再録と書き下ろしでこれが限界だった〜😂

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表紙、目次イメージは「雑誌風」だったので、Canvaでテンプレートお借りしました。彼らの人生は続くよね!ってことで「旅」「道」をイメージした画像を使用。粗忽な感じに仕上げたかったので表紙はクラフトにしよう!と思って色々見ていたのですが、裏側に色があるクラフトキャスト紙の可愛さに釣られました。かわいいんだけどちょっと薄いかなー。まあ雑誌風なら許容範囲か?って感じの仕様です。

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あとはカラー口絵にもチャレンジしました!テンプレートガイドラインの文言の意味がわからず、その道に詳しいフォロワーさんにアホみたいな質問をしまくったんですが、とても優しくフォローしてくださってなんとか完成しました。笑 これもスマホで全部作ったんですけど、ガビガビの解像度に恐れていたら意外と綺麗に刷り上がってきた。笑

こうやってブログにまとめると、フォロワーさんいないと全部の本完成してないな。いつもありがとうございます😭✨


◆しおり

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クリアしおり 200u 片面

せっかく自家通販するしなんかおまけでも作ろうと思ってサクッとつくったモノです。クリアしおりって可愛いよな〜と思っていたので大満足!なのですが、200uって意外とペラいんですね。笑 まあノベルティは気持ちだからさ…。

ノートや本文に置くと柄の視認性が上がってかわいいのですが、やっぱ白版を入れた方が仕上がりは美しいかもな、と思いました。

次作るなら紙で遊びたい〜。

 

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🏀関連で作ったものをセットにするとこんな感じでした。背表紙ぎり3cm行かなかったから匿名配送できてホッとした。笑 (ミナミ本が分厚すぎる)

 

色々作ってみて、自分の好みの感じに出来上がるのが本当に楽しかったです!そして紙とか本文用紙とか中のデザインとかこだわり始めると組み合わせが無限すぎるのが同人誌作りなんだなぁ〜と勉強になりました。

ティーンエイジャーの時からの出戻り夢女が三冊も本出すの、オタクとして結構夢があるというか形にできたかな、と思います。

今はやっぱりイベントに出ることが主流な感じですが、こうやってイベントにも出ず本刷ってるandほぼスマホで作ってるやべえ人間もいるので、みんなも軽率に本作って欲しいな、と思います。手元に残るとやっぱり嬉しいので!

 

 

映画「怪物」感想 ~長年の「私の地雷」研究テーマに対する答えを添えて~

映画「怪物」を見てきました。

前情報はほとんど何も入れていなかったのですが、作品の醸し出す雰囲気にちょっと重さを感じてしまったのと、子どもが出てくる(子どもが出てくる映画は基本的に子どもが傷つくことが多い。なぜならそれが人の感情を簡単に揺さぶるから。そして私はそれがとても苦手)ので覚悟決めた上で心づもりして見るぞ、と思っていたのです。

以下、ネタバレありの感想です。まとまりのない感じになってしまいましたが何でも読みたいって方はどうぞ。

 

・「どうすればいいんだろう」と、約二時間ずっと思っていた

この映画は三部構成になっていて、一部は安藤サクラさん演じる母親の視点、二部は永山瑛太さん演じる小学校の先生の視点、三部は子どもたちの視点になっています。一部を見たときに描かれている生活や立ち振る舞いがリアルだと思ったし、簡単に共感してしまった。ブラッシュアップライフでは三十代の独身女性の人生を生きていた安藤サクラが、完全に小学生男子の母親だった…。(ちなみに野呂佳代が出てきた時、ブラッシュアップライフファンのみなさんはニタァってなったと思う)たぶんあの描き方は一種の共感装置だったのかもしれない。学校に来る時の服装がちょっとずつフォーマルになっていく様とか、本腰を入れる感がすごい伝わったし。その上で、もし自分の子が思春期の入り口にいて、ああいう事象じゃなくても精神の揺らぎがあるときにどういう声を掛けたらいいんだろう、何を言ってあげられるんだろう、ってずっと考えてました。そしてその結論はまだ出ていなくて、これから出るかもわかんないな……ってなっちゃった。

 

・「怪物」はどこにもいない

「怪物だーれだ」っていうセンセーショナルなキャッチコピーだし、終わった後に、「えっあれってつまり…死んだの?」って言っていた若い女の子がいたように、何が悪で何が善なのかはっきりさせることが多くて、明確な答えを求めがちなエンターテイメントの中でものすごく問題提起的な作品だったなぁと思う。思わず見終わった後にパンフレットを買ったんですけど、坂元先生も「物語性を希薄にした」とインタビューで答えていた通り、あれにはたぶん答えはないんだと思う。ただ出てくる人間がリアルな人間で、みんなちょっと余裕がなくて少しずつ加害しあってるというのがなんとも凄かった。三部構成の中でそれぞれの登場人物が全然違って見えるように、人間って多面的だよなぁって。一貫してないよなぁ、ってぼんやり思いました。ただ永山瑛太氏の先生はちょっとバカすぎない!?タイミングが全部間違ってるよ!?ってなりました。肩の力を抜くためにあのタイミングで飴を食うのマジで笑っちゃった。あと校長の孫の写真の角度を調整するシーンはゾワッとした。この映画の田中裕子さん、得体の知れない怖さがあったし救いでもあった…(後述します) 

ちなみにわたしはあのラストシーンはメタ的な見方をしてしまったのですが、トンネルを通って廃車した電車の中に籠るってモチーフ(しかもそこには水辺がある) が子宮、そこからずるっと下に抜け出してまた水辺を通って廃線のほうに行くって生まれ変わるメタファーだなぁと。ずっとモチーフ的に付き纏っている線路は(少年2人ということもあり)「スタンドバイミー」を思い出していたのですが、早稲田大学の岡室さんがパンフレットで「小さな恋のメロディ」に言及されていて、そっちか〜!って手を叩きました。余談ですが、私は2017年に是枝監督×坂元先生の早稲田大学でのトークショーに足を運んでいて、その件についても書かれていたのでなんか巡り巡って返って来た感があってちょっと嬉しかったです。(ここで初めてお会いしたフォロワーさんもたくさんいらっしゃるので…!)

 

・マジョリティの持つ暴力性について

https://twitter.com/hifuu123/status/1668245235242242049?s=46&t=7z74OsB__knqRtxibT2Ykg

この映画を見終わった後に思い出したのが、この前書いたばっかりの永遠の研究テーマである「エンタメにおける『妊娠出産子育て』がなぜ自分にとって地雷なのか」、という話でした。(ふせったーは私のアカウント名がパスワードになっています。きしょすぎるから覚悟して読んでください)

ここで私はマジョリティの暴力性についてサラッと書いたのですが、(あまり深掘りしたくなかったというのもあるんだけど) それについての答えみたいなのをこの映画にもらえた気がしています。田中裕子さん演じる校長が言った「しょうもない、誰かにしか手に入らないものは幸せって言わない、誰にでも手に入るものが幸せっていうの」という台詞は、ある意味私がずっと考えていた「マジョリティ=暴力性を孕んでいる」にみなされる理由の一つなのかもなって。

ただこの映画を見ていてマジョリティってなんなんだろう、誰が形作るんだろうなっていう新しい疑問が浮かんでしまい……。例えばこの映画でいうと安藤サクラは母子家庭の中でなんとか「普通」であろうともがいていたし(そしてそれは中村獅童演じる依里くんの父親も同じと言える) 、湊の父親がラガーマンで馬が好きだったというエピソードはすごい男性性を感じたので、きっと環境がいつのまにかそれを形どって後に伝えていくんだよな、って。クラスのいじめっ子たちも多分家でそういう考え方が「普通」だからああいう発言を学校でもするんだろうし……。

この作品が問題提起してくれている姿勢って本当は教育(という言葉はあんまり良くないかもしれない)という意味で、もっと届けないといけない層が沢山あるんだろうなと思いました。でも映画って割とコストもかかるので選ばれた層にしかアタックできないんだろうな。本当は映画に2,000円払うの高、って思うような、そういう層とか子どもにも届くといいんだろうな。

白線からはみ出したら地獄ね。こういうちょっとしたジョークが巡り巡っていつのまにか誰かを傷つけていて、はみ出したら地獄っていうルールになっている理由ってなんなんだろうって考える暇もなく私たちは生活を回さないといけない。傷ついた時にナマケモノのように全部の体の力を抜いて何も無かったことにするのが本当に正しいのかどうか。そこへの思考のストレッチをくれたという点で良い映画だったな、と思います。

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映画が終わった後即購入したパンフレット。最近同人誌を買い漁っていることもあり、サイズ感的にもど、同人誌か…?って最低の感想を抱いてしまった。

 

岸辺露伴ルーヴルへ行く 感想 ~泉京香は光であれ~

岸辺露伴ルーヴルへ行くを見てきました!ドラマ版は全部見ていて、漫画版はこの作品以外はほぼ読んだかな~くらいの知識の中途半端な人間なのですが、露伴先生と泉くんのバディ感がとても好きなので見に行きたいな~と思っていたのです。以下、ネタバレありの偏った感想です。

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特典第四弾を頂きました!もう四弾も出てるんですね。内容は伏せますがとてもオシャレでした。

 

岸辺露伴、だいたいメンヘラの陰気な女に付きまとわれがち

全部見終わった直後の感想はこれ……昨年度のドラマ版「ホットサマー・マーサ」に出てきたイブもそうなんですが、岸辺露伴の持つ色気と湿度のせいなのか、だいたい陰の気を持つメンヘラ女と性愛の文脈にいる気がする……。

奈々瀬とのシーンは青年期の露伴先生の心理描写が細かく描かれていて良かったんですけど、一方で直接的な描写を削ってるのが上手いな~と思いました。あのシーンって絶対強烈な初めての性体験だったよね!?(?)

 

・泉くんは圧倒的な光

ルーヴルで「最も黒い絵」による幻覚にみんなが襲われているシーンで、「えっ泉ちゃんも見てるじゃん……後からなんかあるのかな?」と思っていたらきちんと伏線回収してきて良かった。私は泉京香という人物がとても好きで、彼女がいるからシリーズをずっと見続けることができていると思う。原作ではちょっと自立できていない感のある(腰掛け感とでもいうのかしら、なんか適当な単語がある気がするのだけれど出てこない…)彼女ですが、ドラマ版ではどちらかというと「普通」というか、二次元の世界を立体化させる上での説得感を与える普通さを持って描かれているところが好きなんですよね……。余談ですが、これって飯豊まりえさんご本人の性質にも近しいものを感じていて、全体的な雰囲気に親しみやすさを感じるのに抜群にスタイル良いモデルさんじゃないですか。泉ちゃんもそういうところがあると思う。

露伴先生が「君、(あの絵を見たのに)何の影響もなかったのか?」「尊敬するよ」みたいなことを言っていたと思うんですけど、それって彼女自身の性質の問題もそうなんですけど、乗り越える力…光属性みたいな部分が圧倒的に強かったのかな、って思いました。彼女には亡くなったお父さんがいて、ルーヴルに来て写真を撮っていたからそれと同じ構図で写真を撮りたかった。冒頭では「パリ、おしゃれですよね~子供までおしゃれ~」みたいなミーハー丸出しな感じで話していたのに、実はそういうエピソードがあって、それが「悲しみや後悔を自身で乗り越える」彼女の力であり、すごーいちゃんと伏線回収されてる…としみじみしました。露伴先生がああいう能力を持ちながらダークサイドに陥ってないのってやっぱ泉ちゃんが照らしている部分も大きいんじゃないかな(CP厨脳)

 

ルーヴル美術館・美術品たちへの圧倒的な配慮

作中で美術品を水の滴る感じの倉庫で保管していたり火事が起きたりよくNG出なかったな……てところがちょこちょこあったんですけど、ちゃんとルーヴルでの作品の保管方法や模写を許可する際のガイドライン等を説明していたのがちょっと面白かったです。N〇Kを感じた。(感じるな)美術作品に疎い私でもフェルメールは光の画家ってことを知っていたのでそことの対比だな~と思ったし、奈々瀬の最後の登場シーンは完全にモナリザを意識していて、(ちなみに冒頭で露伴先生ってモナリザっぽいですよね、って泉ちゃんが言っていたのはここが伏線だったのねって思った)わかりやすいモチーフがちりばめられていたのでエンタメとして楽しめました。

 

映画全体の感想というより、泉ちゃんのことがスキスキ感想になっちゃったな……。ストレスなくちょうど良い尺で見れて良い映画体験でした!

シン・仮面ライダー感想 〜辛さに足すのは一文字〜

シン・仮面ライダーを観てきました!朝早い時間のが良かったのでいそいそと劇場まで足を運んだらまさかのIMAXで、お、おう……となってしまったんだけど。ミーハー心で見るにはなかなかいいお値段だったな……お客さんは40代以上の男性がほとんどでした。

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↑入場特典でなぜかもらえたショッカー下級構成員のキーホールダー

 

見終わってすぐの感想は「全然知らないジャンルの、本気クオリティの濃度の高い二次創作を読み耽ってきた」感じ……ということで、たいして仮面ライダー詳しくないミーハーオタクが見に行った感想をつらつら書きたいと思います。わたしの中の仮面ライダー、「天の道を往き、総てを司る男」で止まっとる……(カブトの水嶋ヒロくん本当にかっこよかったですよね) そういえばBLACK SUNも一応見てたけどよくわかってなかったんだよな。

 

・冒頭からきちんと血の流れるバトルシーン

なんの説明もなくトラックが大破してからバトルに入るシーンで、かなり派手に血が流れてるのを見て、なるほどこの映画は肉体、というか生身のヒーローを描くのね…?と納得しました。大体のヒーロー、戦隊モノって肉弾戦だけど血は流れないじゃないですか。効果音はあれどそれに伴って生まれる痛みとか、返り血とかって(対象年齢もあるけど) カットされますよね。でも本郷が敵を殴って葬った後の自分の痛みみたいなのに向き合ってるのを見て、これがシン・シリーズでの実写の意味…となりました。ドキュメントの方で池松さんもそんなことをおっしゃってたようなので、そっちも早く見たいなぁ。

 

・ルリ子は最高の女だよ

そもそも浜辺美波ちゃんのビジュアルが圧倒的すぎる。CGか?と見紛うほどにずっと美しかった。所作もそれっぽい。でもちゃんと石ノ森ヒロインの系譜を感じる静かな色気と、庵野ヒロインの持つ気位の高い女感を兼ね備えてて最高だった。途中退場しちゃって悲しかった……ルリ子……(ってなってたら横のおじさんがそのシーンで泣いてて、ワカルッ…わかるよっ……てなりました) 着替えのシーンでグレーのジャージ着て微笑むルリ子が凄まじく可愛くて、本郷との間にあった恋にも満たない信頼と表現された感情が尊かったですね。(もっと尺をくれー!!)

 

・クモオーグ山本耕史かと思った

台詞の端々にメフィラスを感じたんだけど大森南朋さんだったんですね。山本耕史何してんだよってつぶやくとこだったわ。

 

・ハチオーグとサソリオーグのニチアサ感

西野七瀬ちゃんと長澤まさみちゃんを使ってあそこまでのニチアサ感を出せるのすごい。サソリオーグなんやったん?ギャグシーンなんか?ってなったんだけど俺たちのまさみが楽しそうで良かった。無慈悲に処分していく政府筋の男と公安(ですよね?)の男ね……赤坂先生の夢女なので、先生忙しすぎ…と頭抱えました

 

森山未來くんのバトルシーンほとんど舞踊だった

もはやあのセットすらそういう舞台装置?!ってなりました 現代アート的な何かを感じたな……美しかったですね。そしてお母さんが市川実日子さんでにっこりしちゃった。お父さんは塚本さんだからシンゴジチームですね。庵野監督はこういうカメオ出演よく使ってるイメージなんだけど、今作を見て思ったのは庵野監督の骨肉を削る感じの作品作りについていける人間ってかなり希少で、それは俳優部にも言えることなのかもしれない……と思ってしまいました。

 

・みんな大好き一文字くん

一文字隼人、あんなのオタク全員が好きになるキャラだろ〜ってなったんですけど、ライダースーツになると柄本さんのスタイルの良さが醸し出されててそれも加点って感じでした 腰の位置めちゃくちゃ高いですね…?

物語の冒頭でルリ子と本郷が「辛さに一文字足したら幸せ」という話をしていたのですが、まさにそれをきっちり体現してくれるキャラだったなと。後半戦で彼がいることで抜け感が出て良かった。でももっとルリ子と本郷の3人でいてほしかったなぁ…!最後はルリ子と本郷が抜けて一人になって一画余るんですよね。切ない。本職がジャーナリストということで、ペンで戦うのさ、みたいな台詞も彼を表してて良かったな。

 

つらつらと感想を書いたんですけど、わたしはなんだかんだ庵野監督の骨身を削って何かを生み出すクリエイターの部分が好きなんだな、と思いました。そしてシン・ゴジラから三作見て気づいたんですけど、庵野実写作品の女の子たちが本当に好きなんだよな。いつも最高の女がいる。庵野監督、次は女の子ばっかり出るフェミ・エンパワメントの映画撮りませんか?あ、撮らない…?そうだよね……